甘利俊一先生
著書特集ページ

サイエンス社刊行の
甘利先生の著書をご紹介します

甘利 俊一 工学博士
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  2026年8月発売!  

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サイエンス社刊行
甘利先生の最新著書

SGCライブラリ210号

増補新版

深層学習と統計神経力学

甘利俊一(東京大学名誉教授)・渡辺澄夫(東京工業大学名誉教授) 共著

2026年8月刊行
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増補新版刊行にあたって

本書の初版を出版してからのAI の発展は目覚ましい.大規模言語モデル(large language model,LLM)は,今や日常で多くの人が使いこなしているし,科学研究から,生産現場,ビジネスの領域にまで浸透し,社会のありようを変えようとしている.しかもAI は今もまだ発展のただなかにある.その主要な構成要素は深層神経回路網であり,これに情報の抽象表現とトランスフォーマーによる一般化連想作用をアテンションとして用いている.これらは主に確率推論であるが,最近は論理推論も加味しようとしている.
しかし性能の素晴らしさに比べて,その基本原理が理論的に明確であるとは言い難い.神経回路網を大規模化し,「大きいことはいいことだ」とばかりにやってみると思った以上にうまくいくというのが実情である.大きくすればよいというスケーリング則が経験則として知られているが,もちろんこれがどこまでも成立するなどとは誰も信じていない.まさに理論の貧困である.
本書では深層学習の理論的基盤の一つとして統計神経力学という構想を考えたが,それだけではもとより不十分である.深層大規模神経回路網がうまく機能する仕組みには,他の大規模系に見られない特徴があるに違いない.それはパラメータ空間の特異構造にある.すなわち,通常の大規模系で最適化を議論するときに,損失関数の最小化を論じ,勾配降下法を適用する.ところが,大規模神経回路網にあっては,パラメータ空間に同値の特性を示す部分多様体が多数網の目のように存在し,それが最適化の特性に通常では見られない特殊な性能を与える.この特異構造の存在は性能を際立って向上させると思われる.
原著者の甘利は,この点を解明すべく新たに第9 章を付け加えたが,こと志に反して成功しなかった.特異構造のもたらす仕組みの解明には代数幾何学が有効であり,それには共著者の一人である渡辺澄夫が以前から精力的に取り組んで成果を上げている.そこで増補新版の共著者として加わった.代数幾何の特異点の解消定理などは他書にゆだねてここでは深入りせず,深層回路網の特性がどういう意味でこの特異構造の影響を受けるかを,学習理論の特性に即して解説した.しかし問題はまだ解決したとは言い難い.深層神経回路網を深く理解し人類のためのAI を作っていくために,この方向でのさらなる発展が望まれる.
なお,本増補新版についてはサイエンス社の大溝良平氏に大変お世話になった.謝意を表したい.

2026 年6 月
甘利俊一・渡辺澄夫

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編集部が選びました!       

新刊『増補新版 深層学習と統計神経力学』を読んだら
絶対に読んでほしい4冊!
【紙媒体】+【電子媒体】

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SGCライブラリ192
組合せ最適化への招待

組合せ最適化は,ルート探索やスケジューリングなど実社会に現れる課題を解決するために有用であるが,そこでは適切な定式化(モデリング)と効率的な計算方法(アルゴリズム)の設計が求められる.本書では,組合せ最適化の理論的な基礎に焦点を当て,特に,組合せ最適化問題の解きやすさ・解きにくさの背後にある理論的な性質を知ることを目指した.

SGCライブラリ191
量子多体物理と
人工ニューラルネットワーク

近年,データ科学が実験科学,理論科学,計算(シミュレーション)科学に続く第4の科学と言われるようになってきた.物理の分野においても,様々な文脈で機械学習の応用が進んでいる.本書では,量子多体系の解析,という観点に絞って,その基礎的内容から最新の研究の進展までを紹介する.



SGCライブラリ160
時系列解析入門
[第2版]

「時系列解析」は,自然現象,社会現象,両方の解明において重要である.
18年を経た今回の改訂では初版を補強するとともに,情報エントロピーの章,複雑ネットワークの章,不規則遷移振動に基づくカオス現象論の節,リザーバーコンピューティングの節を追加した.



【電子書籍】
代数幾何入門講義

1年間の講義・ゼミ等で使われることを念頭に置き,基礎理論の骨格を手早く学べるよう種々の配慮がなされた,代数幾何の標準的なテキスト.近年重要度を増しているホモロジー代数の取り扱いを濃くしているが,順を追って読んでいけば十分な理解に達するような記述が心掛けられている.



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サイエンス社刊行の
甘利先生の既刊書目はこちらです

めくるめく数理の世界
―情報幾何学・人工知能・神経回路網理論

激動の時代を生きた著者が65年を超える研究生活を振り返り,その時々の時代背景と考究・情熱を独白的に綴った一冊.








SGCライブラリ203
増補新版
情報幾何学の新展開

情報幾何学は,確率分布のなす空間の幾何学として古くから研究され,機械学習や深層学習など,現代の情報科学に広く応用されてきた.初版刊行以来,多くの読者に読み継がれて11年を経た今回の改訂では,Wasserstein幾何の応用の広がりと,それに関連した情報幾何の理論についての一章を設け,さらに充実した内容となっている.情報幾何学の理論を発展させてきた創始者自らによる解説の決定版.


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数理科学で好評連載中!
『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話


書籍『めくるめく数理の世界』には収められなかったエピソードを

甘利先生自らが軽妙な語り口で語ります

第1話
数理科学 2026年1月号
学術会議よ,がんばれ

第2話
数理科学 2026年2月号
官僚との付き合い

第3話
数理科学 2026年3月号
学位審査と観光 ~ 学問における異端 ~

第4話
数理科学 2026年4月号
国際会議で発表する

第5話
数理科学 2026年5月号
国際会議の別の楽しみ

第6話
数理科学 2026年6月号
学界には鬼も仏もいる

第7話
数理科学 2026年7月号
スポーツと私

第8話
数理科学 2026年8月号
初めてのアメリカ大陸横断旅行

第9話
数理科学 2026年9月号
AI時代がやってきた!

第10話
数理科学 2026年10月号
プラーハの想い出
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月刊誌「数理科学」で好評連載中です!

数理科学 最新号
2026年10月号
流れの物理と数理の拡がり
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甘利俊一先生
甘利先生の研究分野、経歴、受賞歴等を詳しくご紹介します

甘利俊一 工学博士
東京大学名誉教授
国立研究開発法人理化学研究所栄誉研究員
帝京大学先端総合研究機構特任教授

65年を超える独創的な研究で
世界のAI分野をリードし続けた研究者

✔
情報幾何学の創始
微分幾何学の手法を用いて確率分布を分析する情報幾何学を創始。この分野は、AI、統計学、信号処理、情報理論、機械学習など多岐にわたる応用がある。
✔
神経回路網の数学的理論の開発
1967年に多層パーセプトロンの確率的勾配降下法を定式化。この方法は後に誤差逆伝播法として再発見され、ニューラルネットワーク研究の基礎となる。
✔
数理脳科学の確立
学習理論、自己組織化理論、連想記憶、統計神経力学、神経場理論などを研究し、複雑な神経細胞の集合・脳の機能に数理モデルで迫り、脳の基本原理を数学的に記述する数理脳科学の確立を目指している。
Step
1
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経歴

1958年
東京大学工学部 応用物理学科 数理工学コース卒業
1963年
東京大学大学院 数物系研究科 応用物理学専攻 博士課程修了 工学博士
1963年
九州大学工学部 通信工学科助教授
1967年
東京大学工学部 計数工学科助教授
1975年
米国マサチューセッツ州立大学 客員研究員
1981年
東京大学工学部 計数工学科教授
1994年
理化学研究所 国際フロンティア研究システム 情報処理研究グループ ディレクター
1996年
東京大学定年退職・名誉教授
2003年
理化学研究所 脳科学総合研究センター センター長
2008年
理化学研究所 脳科学総合研究センター 特別顧問
2009年
理化学研究所 脳科学総合研究センター シニア チームリーダー兼務
2011年
瑞宝中綬章受章
2012年
文化功労者
2018年
理化学研究所・栄誉研究員
2019年
文化勲章受章
2025年
京都賞受賞
現在
東京大学名誉教授
国立研究開発法人理化学研究所栄誉研究員
帝京大学先端総合研究機構特任教授
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主な受賞歴

京都賞<先端技術部門>受賞(2025年)

【京都賞受賞者紹介】甘利 俊一

甘利先生の
紹介動画です。
【京都賞記念講演】甘利 俊一「幸運なるわが人生」

第40回(2025)京都賞
先端技術部門受賞時の記念講演動画です。

 
【記念講演後インタビュー】甘利 俊一

記念講演後に、石井麻由子さん(元NHKアナウンサー/フリー)がインタビューを行った動画です。

 
 
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文化勲章受章(2019年)

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文化功労者(2012年)

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主な著書

【サイエンス社以外の出版社刊行】

  • シリーズ脳科学1 脳の計算論 
    東京大学出版会 刊行

  • シリーズ脳科学2 認識と行動の脳科学 
    東京大学出版会 刊行

  • シリーズ脳科学4 脳の発生と発達 
    東京大学出版会 刊行

  • シリーズ脳科学5 分子・細胞・シナプスからみる脳 
    東京大学出版会 刊行

  • 神経回路網モデルとコネクショニズム 
    東京大学出版会 刊行

  • 情報理論 
    筑摩書房 刊行

  • 理工学者が書いた数学の本 線形代数 
    筑摩書房 刊行

  • 神経回路網の数理 
    筑摩書房 刊行

  • 脳・心・人工知能〈増補版〉 数理で脳を解き明かす
    講談社 刊行

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甘利先生が出演されている動画
講演やインタビューを中心に集めました

数理工学者 甘利俊一さんインタビュー
【PARTⅠ】

フリーアナウンサー篠崎菜穂子の「とかない数学」

数理工学者 甘利俊一さんインタビュー
【PARTⅡ】

フリーアナウンサー篠崎菜穂子の「とかない数学」

数理工学者 甘利俊一さんインタビュー
【PARTⅢ】

フリーアナウンサー篠崎菜穂子の「とかない数学」

数理工学者 甘利俊一さんインタビュー
【PARTⅣ】

フリーアナウンサー篠崎菜穂子の「とかない数学」

【AI研究の神】
甘利俊一東大名誉教授と情報幾何学/
AIと意識/ノーベル賞は甘利氏に与えられるべきだった/脳と意識【EXTREME SCIENCE】

PIVOT 公式チャンネル

【下手すれば“文明崩壊”の危険】
生成AIの源流を築いた伝説的な数理工学者・甘利俊一/
人工知能が「心、個性、信念、正義感」を持つように/AIの未来は恐怖と希望が50:50【CROSS DIG 1on1】

TBS CROSS DIG with Bloomberg

甘利俊一「人工知能と数理脳科学」-2024年ノーベル物理学賞に関する特別講演

rikenchannel

AIの歴史、現状そして未来文明の展望


Tohoku Forum for Creativity

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